中古物件

ファミリー向けリノベーション!理想を実現するポイントは?

リノベーションをすれば理想の住宅に近づける

古民家や中古マンション物件の活用が推奨されている近年では、新築物件ではなくあえて中古の物件を買って思うようにリフォームをすることを希望する人が増えてきています。

そこで各建築施工会社が広く扱っているのがリノベーション工事で、これは通常のリフォーム工事と異なり室内全体の装飾や間取りなどを大幅に改築することです。

古い木造住宅などでは室内に多くの柱があったり、部屋ごとに段差がついてしまっていたりします。
リノベーション工事では建物そのものの耐久度を保ちつつも、不要な柱や壁を取り払い全く印象の異なる部屋を作り上げることができます。

特にここ最近工事件数が増えているのが都心部などにある大型の中古マンション物件にかけるリノベーションで、3DKや2DKとして売られていた物件を変更して1LDKのような広々とした間取りの部屋にしたりします。

小さな子供がいたりペットを飼育しようと思っている人にとっては余計な死角のある部屋や室内の移動にいちいちドアの開閉が必要になる住宅は住みにくいものなので、開放的で生活しやすい空間づくりをするための方法として新築よりも手頃な価格で改築できるリノベーションが人気になっています。

リノベーションで大切なのは「可変性」

リノベーション工事は既に数多くの施工例ができているので、専門の業者に依頼することであらかじめ想定できるいくつかのプランから自分たちに合ったものを選ぶことができます。

ここ近年の傾向としてできるだけ室内の壁を取り払う大きな空間での生活ができるという部屋が人気です。
このときよく考えてもらいたいのが、その部屋を将来的にどのように使っていくかという「可変性」です。

今子供が小さくても将来的には大きくなって自分の部屋を持ちたいと思うようになるわけですから、そうした時に室内をどのように使い分けていくかということはとても重要になってきます。

その時再びリノベーション工事をするということを前提にしてもいいですし、工事をしなくてもいいようにあらかじめパーテーションで部屋を区切れるようにしておくということもできます。

可変性を持たせる間取りとしては、広いリビングの一角に壁の一部を残しておきそこにふすまや引き戸をあとから付けられるようにしたりするといった例があります。

普段は広い空間として使用をすることができ、来客などがあったときには独立した部屋にすることができるようにしているとかなり幅広く室内を使用していくことができます。

そうした特殊な改築方法も専門業者に依頼することでプランを出してもらうことができるので、なるべく実績数のある信頼性のある企業に相談してみてください。

リノベーションができない物件もある

リノベーション工事は大変人気となっているので、まず自分で安く購入できる物件を探して購入しそれからリノベーションを依頼するというケースも見られています。

ですがリノベーション工事はあくまでも既存の住宅設備を元にあとから変更をしていくという工事方法なので、物件によっては柱や壁を取り払うことができず、思うようなリノベーションを実行できないこともあります。

リノベーションでどこまでのことができるかは共有部分にある水道管やガス管、電気配線などによって異なってくるので、先に物件だけを手に入れてそれから依頼をかけるのは危険です。

もしリノベーション前提で中古物件を探すなら、工事と物件販売をセットで行っている業者の方が確実に自分の理想を実現できると言えます。

もしくは、予算の都合で中古物件をリノベーションしようと考えている場合、予算によってはリノベーションをするよりもローコスト注文住宅として新築建ててしまう方法もあります。

例えば、60~100㎡の一軒家をフルリノベーションするとします。
すると最低でもかかる金額として700万円前後、最高では1,000万円を超える費用がかかります。

一方、ローコスト注文住宅で新築の一軒家を建てた場合、費用は900~1,000万円前後です。(※参考価格:モクハウス)

セミオーダーという形になりますが、基礎から新しい住宅に住めるので、長く住むことを考えた時にリノベーション物件よりもより安心というメリットがローコスト注文住宅にはあります。

ただし中古物件を購入し新築物件を立て直す場合、中古物件を取り壊す必要がありますし、土地によっては建物の取り壊しができないというものもあります。
様々な状態、現状出せる自分たちの予算、土地や物件を確認した上でリノベーションするのか、新築に建てなおすのか検討しましょう。