くまのぬいぐるみ

甘えてるだけ?子供がぬいぐるみを手放さない悩みを解決!

子供がいつもぬいぐるみを手元に置いて置きたがる

子供の時というのは大人の価値観では「どうしてそんなことをしたがるのか?」と思えるような突拍子もないことを好んでしてしまうものです。

あとから思い返してみて「どうしてそんなことにこだわっていたんだろう?」というふうに自分でも理由がわからないこともあると思います。
そんな大人からはわからない子供の時期独特の行動の一つに何か身近なモノに執着するということがあります。

特に女の子などに多く見られるのがぬいぐるみへの執着で、家の中にいるときだけでなく外出をするときにまでずっと手放さずにそばにおいておきたがるということがあります。

家の中だけならともかく、幼稚園や保育園に行く時にまでずっと持って行きたがったりお客さんが来たり旅行に行ったりするときにもずっと一緒にいたがるということがあると親としては「何か心の問題があるのではないだろうか?」と心配になってきます。

結論からいうとそうしたぬいぐるみなどへの執着心というのは心の成長過程の一つであり、時期が来れば自然と気持は離れていってくれます。

むしろ無理にぬいぐるみを引き剥がそうとすることの方が心理面によくない影響を与えることがあるのでできるだけそっとしておいてあげましょう。

一定のルールを決めれば守ってくれるもの

ぬいぐるみへの執着はだいたい2~3歳くらいの時期によく見られます。
これは他にきょうだいがほしいという気持や、親などの愛情がちょっと足りないと感じている場合によくとられる行動のようです。

このように書くとまじめな親御さんほど「私の愛し方が足りないのが原因だ」とばかりに責任を感じてしまうかもしれません。
ですが愛情が十分かそうでないかということの基準は人それぞれですし、どこまでのことをどうすれば十分になるかということは確実な基準があるわけではありません。

ぬいぐるみへの愛情表現ができるようになったということは、その子供が自分が愛されるだけの対象ではなく別のものに愛情をかけてあげたいという気持が出てきているということなので、それ自体は決して悪い方向の成長ではありません。
自分が愛情を与える側になるということで心が成長をして親からの自立の一歩を始めていると見るべきでしょう。

ただしおもちゃを持ち込むことが禁止されている幼稚園や保育園まで持っていくことは問題ですので、場所によっては持ち込んではいけないという一定のルールを守らせるようにすることは必要です。

全部を禁止しようとするのではなく、家の中ではOKといったようにメリハリをつけさせるということで教育にすることができます。
自宅では自然に飽きるまでずっと一緒にいさせてあげてください。

大人になっても手放せない人もいます

ぬいぐるみだけでなく、子供の時に使用していた製品に愛着があって大人になってからもずっとそれが手放せないということは実はかなり多くの人が経験しています。

スヌーピーで有名なピーナッツの登場人物であるライナスがいつも毛布を手にしているのはよく知られているところですが、そうした子供の時に使っていた柔らかいタオルや毛布がないと気持が落ち着かないという人もいるのです。
しかし考えてみればタオルやブランケットが大人になっても手元にあるくらいで何か社会生活に不都合があるわけではありません。

なので仮に子供さんがぬいぐるみなどを中学生や高校生になっても手放せないからといって、それが成長に問題というわけではないので心配はいりません。
むしろ手軽に気持を落ち着けるアイテムがあるということはメリットになると思ってもいいくらいです。