
クエン酸で簡単汚れ落とし
クエン酸と言えば梅干しやレモンを思い浮かべますが、実は安く手に入って安全に汚れを取れるアイテムです。粉末のクエン酸を溶いたクエン酸水にすることで、家事で活躍します。ここではクエン酸で落ちる汚れの種類やクエン酸の作り方などを紹介しています。
クエン酸で落ちる汚れ
クエン酸で落ちる汚れは水あか、ミネラル汚れ、石鹸カス、トイレの尿汚れなどのアルカリ性の汚れを落とします。クエン酸のペーハーは弱酸性なので、これらの汚れにあてると中和反応が起きて、中和反応によって汚れが緩んだところを、スポンジや雑巾でこすって洗い流します。中には粉末のまま汚れにかけたり、水で溶いた「クエン酸」スプレーをかけたりしましょう。
トイレの掃除に便利なクエン酸スプレー
トイレの掃除にはクエン酸をスプレーボトルに入れたクエン酸スプレーを使いましょう。便器の裏側は尿が跳ね返りやすい場所です。この尿汚れを放置しておくと、尿に含まれるカルシウムが空気と反応して結晶化して石のように固くなります。これを尿石(にょうせき)と言い便器や尿管に付着すると悪臭を放ちます。石のように固いため一度できてしまうと、落とすのはかなり厄介です。
そこで、トイレ掃除の際は、ふち裏にクエン酸スプレーを吹き付けてからトイレ用ブラシでこすりましょう。これで尿石を防止できます。クエン酸スプレーには使用期限があるのを忘れないでください。常温で1カ月程度です。
クエン酸スプレーの作り方
クエン酸は手軽に100円ショップで入手可能。クエン酸と水の割合は、スプレーボトルに500㏄の水と25gのクエン酸の割合で作ります。
トイレを掃除する時のコツ
男性が小便をすると、トイレの壁や床に尿が跳ね返り、放置しておくとトイレの悪臭の原因となります。そのため、掃除の際には、壁や床にクエン酸スプレーを吹き付けて、柔らかい紙や雑巾でしっかりと便器をふきあげます。ふきあげのポイントは膝の部分から下を中心にふきあげるようにしましょう。
クエン酸を使う時の注意点
クエン酸は食品添加物のため、基本的に安全性が高いものとなっています。しかし、カビ取り剤に含まれている次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした「塩素系」洗剤と混ざると有毒な塩素ガスを発生するため大変危険です。同時に使用しなくても、時間を空けずに連続で使用すると液同士が配管で混ざり塩素が発生してしまいます。塩素系のカビ取り剤は、浴室の掃除で頻繁に使うので、クエン酸の使用には十分注意しましょう。もし間違って混ぜてしまったら立ち上がり、水をかけ、その場を素早く去りましょう。(換気をするもの忘れずに)