
子どもはなぜ棒が好きなの?
そもそも子どもはなぜ棒が好きなのか
3~4歳の子どもは共通して、穴・水・棒が好きだといわれています。保育の世界では三種の神器といわれるほど。
私の子供も棒が大好きです。自分の手が伸びたような強くなった気持ちになれるからかもしれません。
公園の遊具で遊んでいても、棒きれを見つけると一目散に拾いに行きます。
持ち上げた顔はなぜか満足気です。持っただけでは満足せず、振り回したり叩きつけたりしますね。
これが成長するとごっこ遊びにつながるのでしょう。私の小さい頃は戦隊ヒーローごっこで棒を振り回していました。
私は危ないと思う場面もありますが、とにかく見守ることにしています。
何事にも興味を持つことはいいことです。無理に辞めさせなくても、本人が満足すれば勝手に棒を手放してくれます。
一応、周りに人がいればやめさせるようにしていて、ケガをさせてはいけないからです。
とはいっても簡単にはいかないので、人がいない場所へ誘導することになります。
子どもは自由に遊ばせてあげましょう。
男の子は外で遊んでいると、色々なものを拾ってきます。
中でも必ずといっていいほど手ごろな長さの棒を手に入れようとしますよね。見つければ鉄砲に見立てて振り回したりします。
親としては棒を持ったまま転ばないか、目に入ったらどうしようと心配でやめさせたい気持ちになりますよね。
ただ、子どもの成長を考えると取り上げるのはよくありません。
子どもに自分が好きなこと、やりたいこと、得意なことを見つけられる子に育てるには、子どものことを決めつけないことが大切です。
私たち親は、子どもの可能性を広げたいといいながら、子どもの行動を制限したり、枠にはめようとしたりして、自分の理想を子どもに近づけようとしがちではないでしょうか。
大人からするとくだらなかったり、ちょっと迷惑だったりしても、子どもの探究力を育てる大事な機会なのです。
実際、子どもに自由に遊んでいいよといわれても戸惑ってしまう子どもが増えているといいます。
子どもの遊ぶ場所が少なくなったことや、親が子供に細かく指示をしてしまい、子どもを自由に遊ばせない家庭が増えたためだといわれています。
しかし、子どもの成長にとって自由に遊ばせることは大切な時間です。自由に遊ぶことで子どもは想像力を働かせます。
子どもが棒を欲しがるのは仕方ありあません。執着しているものを無理やりやめさせようとすると、子どもに良くない影響を与えるかもしれません。
それを親の都合で妨げてはいけないと思いませんか。