
牛乳で貧血に!?何事も与え過ぎは害という事実
身長対策の牛乳には要注意
男のお子さんを持っている人にとっては、子供の身長がなかなか伸びてくれないことは一つの悩みになることでしょう。
小学生くらいのときには近所の子達とほとんど変わらなかったはずの体格が、中学生を前にするくらいになると急に差がついてくるということはよくあります。
特にスポーツをされている人などは身長によって成績が大きく変わってきてしまうので、なんとかして身長を伸ばそうとして牛乳を毎日1パック飲んだりといったことをしていることもあります。
ですがここで注意をしてもらいたいのが、毎日過剰に牛乳を飲み過ぎてしまうことで貧血を招いてしまうことがあるということです。
いわゆる「牛乳貧血」という症状のことですが、牛乳を大量に飲むことで体内にカルシウムが過剰に入り込むことになり、それが血液内の鉄分や亜鉛の摂取が阻害されてしまうことがあります。
牛乳は栄養食として使用をされている反面で、鉄分や亜鉛の含有量は大変に少なく体内での吸収率は微々たるものです。
なので食事がとれない状況で牛乳だけで栄養を摂取しようとしても、鉄分が著しく不足してしまうことから貧血による体力不足の状態が起こってしまうのです。
偏りなく多くの食品を取るのが体を作る近道
かつて日本で給食が始まった頃は子供たちは慢性的な栄養不足の状態に置かれていたため、体内での吸収率が高くカロリーも高い牛乳が栄養分摂取のメインとして扱われてきました。
ですが時代が代わり家庭内で十分なカロリーのメニューがとれるようになった現在では、むしろカロリーの総量よりも栄養分のバランスが重要になってきています。
牛乳を大量に長く摂取し続けることのデメリットは既に研究によって明らかにされているので、もし身長を伸ばし体を大きくしたいと思っているとしても毎日大量に自宅で牛乳を飲むというのはおすすめできません。
とはいえ体をつくるためには牛乳に多く含まれるカルシウム摂取が重要であるということは変わりがないので、1日あたりの摂取量はだいたい400mlくらいにとどめておくようにし、給食以外で自宅で飲むならコップ1杯くらいにしておきましょう。
特に子供が小さい時期には体内の鉄分が不足しがちになってしまうので、牛乳ではなく鉄分を多く含む野菜や良質タンパク質などを多く食べさせてあげてください。