
体罰になっていませんか?体罰が子供に与える影響について
どこまでが「体罰」か
2016年6月に起こった北海道の男児置き去り事件については全国の人がショックを受けたことと思います。
この事件の是非とは別に裏側で起きていたのが「どこまでが体罰か?」ということでした。
一般的な常識としては体罰と言うと理不尽に子供に対して暴力を働いたり、食事や身の回りのケアをしないことというふうに認識されてきました。
ですがこの北海道の事件の場合、子供のしつけとしてその場において行ったというある意味どこの家庭でもあるようなしつけギリギリのことが行われたということが多くの耳目を集めました。
事件の真相はまた別にしても、子育てをしている家庭なら一度は「そんなわがまま言うならここに置いていくよ」といったことをとったことがあるのではないかと思います。
果たしてどこまでの行為が子供にとって虐待として心に残ってしまうかはわかりませんが、その境界線についてよく考えるべき時代になってきていることは確実です。
そもそも体罰が教育に効果をもたらすのか
上記の事件とはまったく違う次元で、しばしば問題になるのが学校教育における体罰です。
部活や生活指導の一貫として生徒に殴るけるといったことをする教師の存在はしばしばニュースで伝えられています。
しかしそうした教師側からの暴力行為が生徒たちへの教育効果になっているかというと必ずしもそうとは言い切れないところもあります。
特に幼少期に十分な愛情がなく育てられてきた子供にとっては、ある程度大きくなってからの暴力は反発材料としかならずそれが余計に非行行為を促進してしまたりします。
どんな子供でも自力で生活できない10歳未満くらいの時期というのはその時に自分を庇護してくれる人がいるかどうかが精神面に大きな影響を与えてきます。
しつけとして叱るにしても、子供にとって両親は味方であるということを示すようにしていきたいものです。